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N総合研究所では、IT市場の主要分野を対象とした市場予測を行うIT市場ナビゲーターを2000年から出版しており、これは4冊目となる。 この間、いわゆるITバブルの崩壊から、ブロードバンドブームをカバーし、IT市場全体としての高い成長ポテンシャルの発現を追跡してきたものの、一部の市場ではサービスや技術の世代交代などによる衰退が始まるなど、当該市場はめまぐるしい環境変化を続けている。
これでは、日本のIT市場をいくつかの市場セグメントに分けて分析しているが、「携帯電話」、「ブロードバンド」、「Eビジネス・ライフ」、「放送」、「ハード」、「プラットフォーム」、「セキュリティ」などの主要分野では、2009年に向けて、質の転換と市場成長が期待できると予測している。 ただし、その内訳を見ると、2002年以降、市場成長の重心は、いわゆるインフラ的なサービスから、コンテンツやアプリケーションなどの上位階層や情報家電などの新世代ハードウェアに緩やかにシフトしている点が注目される。
ITバブル期などに喧伝されたネット企業などのビジネスモデルが、インフラの充実に後押しされて、現実の事業や市場を急速に拡大、形成しつつあり、彼らは実ビジネスの世界においても無視できない存在感を示している。 2004年は、彼ら、ITバブルを乗り越えたネット企業にとって、歴史的な重みを持つ年になったといえる。
一方、グローバル競争で苦杯をなめた、パソコンや携帯電話などの日系大手エレクトロニクス産業にとっては、デジタル情報家電などでの市場地位回復が誰の眼にも明らかとなり、その上で次のステージをいかに展望しているかが問われる状況となっている。 これでは、普及の観点では転換期を迎えつつあるが、新たな技術的展開の期待できる「携帯電話」市場を筆頭として、各種サービス市場などの基盤としての「ブロードバンド」市場を取り上げ、市場での存在感を増している「プラットフォーム」、「Eビジネス」を重点的にカバーしている。
その上で、ブロードバンド普及の影ともいうべき「セキュリティ」、デジタル化の進展で、今後ますます見逃せなくなる「放送」と、日本企業の世界市場での復権の牽引役というべき「ハード」に注目している。 N総合研究所の情報通信分野での調査・コンサルティング活動について紹介したい。


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